分布 北太平洋に広く生息し、日本海を含む日本近海から、アメリカ大陸沿岸のアラスカおよびメキシコまでの海域に分布する。 季節によって広い範囲を回遊する魚として知られるが回遊経路は十分に解明されていない。
サンマはどこへ行った?
というのも、サンマは、実は日本近海に住んでいる魚ではないんです。 太平洋の真ん中、ハワイの北辺りに住んでいます。 サンマは卵を産むために秋頃に南へ回遊するのですが、その群れの一部が日本の側を通ります。 その時期にしか日本の漁場を訪れないので、サンマは秋にしか獲れないんです。
サンマ漁どこで?
漁場は、はじめ千島列島の 周辺から北海道道東沖にできますが、季節の進行 とともに南下して、三陸沖、常磐・房総沖に移動 します。 サンマを漁獲している国は、日本のほか、 ロシア、韓国、台湾などですが、世界の漁獲量のほ ぼ半分以上は日本の漁船が漁獲しています(図2)。
サンマの産卵場所は?
産卵 東北・北海道海域で漁獲されるサンマ(北西太平洋群)の産卵は、秋から始まり、翌年の春から初夏の頃まで続きます。 主要な産卵場所は、秋生まれは常磐沖、冬から春生まれは黒潮およびその周辺海域です。 日本海では、冬から夏にかけて、対馬から北海道沿岸にいたる対馬暖流域で産卵します。
サンマの移動は?
エサを求めて北上、そして南下 サンマは日本の沖合からアメリカ沖まで、亜熱帯から亜寒帯にかけての広範囲な北太平洋の表層域に分布する魚です。 日本の漁船が漁獲するサンマは北西太平洋群に属し、黒潮周辺の海で生まれます。 成長とともに北上し、初夏にエサのプランクトンが増加して最も豊富になる親潮水域に移動し「索餌回遊」をします。