発酵(分解)が始まると、はじめに分解しやすい糖やアミノ酸、デンプンから分解が進み、タンパク質など細胞内部に存在する物質が糸状菌や好気性細菌によって分解され、その呼吸熱によって発熱が起こります。
堆肥 発酵 なぜ?
微生物が有機物を分解する際は酸素を消費し、二酸化炭素を発生させます。 土壌中で有機物の分解が起きると酸素が欠乏し、土壌や作物に悪影響を与える可能性があります。 堆肥化によりある程度の有機物を分解させておくことが必要なのです。 堆肥化の過程で有機物が分解される際に発酵熱が発生します。
なぜ堆肥を入れるのか?
堆肥をすき込むと土の中の微生物がふえ、活発に働くようになります。 微生物が有機物を分解する働きによって、土がフカフカにやわらかくなり、水や空気の通り道ができます。 根がしっかりと張り、水や肥料の吸収もよくなます。 これが、植物の成長には理想的な状態なのです。
堆肥は何がいいですか?
堆肥の効果は、土壌改良効果・肥料効果の2つです。 土壌改良効果は、水分保持能力の向上・肥料成分保持能力の向上があげられます。 堆肥を施用することで土壌中に隙間をつくり、ふかふかなやわらかい土にすることができます。 またその隙間に水分や肥料成分が保持されることで、植物は育つことができます。
堆肥 いつまで?
この物質の安定化のためには、家畜ふんのみならば2ヶ月程度、ワラやモミガラなどの農産残渣が含まれると3ヶ月、オガクズのような木質材が混合された場合は6ヶ月程度の堆肥化期間が必要と言われています。 堆肥化期間は、堆肥の腐熟度の判定でも、重要な項目とされています。