農家が朝夕水田を見回るのは、この水の深さを調節するためです。 気温が低い時は、稲を寒さから守るため水を深くしたり、あるいは、根の張りを良くするため、時々水を干(ほ)して土の中へ空気を供給したりします。
なぜ田んぼに水を張るのか?
水を張ることで、イネが育ちやすい環境を整え、連作障害を起こすことなくイネを毎年栽培できるんですね。 次に、イネは熱帯で生まれた作物なので、気温が低くなると冷害という、育ちが悪くなったり、穂 (お米) ができなくなる被害を受けやすく、秋に収穫する量が減ってしまうことがあります。
イネ 水管理 なぜ?
とはいえ、稲の根も生育期にはやはり多くの酸素が必要です。 田んぼにずっと水を貯めっぱなしにしておくより、必要に応じて水を抜いた方が育ちやすいのです。 そこで、稲作においては細かい水管理が重要となります。
田んぼ なぜ水を抜く?
田んぼを飽水状態にする理由 出穂(しゅっすい)40日前頃から水を抜いて、田んぼを飽水状態にします。 飽水状態にするには、次のような目的・効果があります。 1.根に酸素を供給し、根腐れを防止し、伸長を促進します。 2.土中の有害ガス(硫化水素、メタンガスなど)を抜くことができます。
田んぼの水はなぜなくならないの?
水田は、地下水を涵養するという重要な機能を持っています。 実は、水田の底(地下30cmくらい)には粘土でできた層があり、水が染み込みにくくなっているのです。 何度も稲作を続けると、この粘土層が強固になり水を溜める機能も高まります。 この粘土層は焼物の材料になるくらい良質なものです。
