黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は最も病原性が強く,典型的には皮膚感染症を引き起こすほか,ときに肺炎,心内膜炎,骨髄炎を引き起こすこともある。 一般的には膿瘍形成につながる。 一部の菌株は,胃腸炎,熱傷様皮膚症候群,および毒素性ショック症候群を引き起こす毒素を産生する。
ブドウ球菌はどこから感染する?
一般的な黄色ブドウ球菌の感染経路は接触感染や飛沫感染です。 健康な人の常在菌で皮膚や鼻腔内にも存在し、傷口の化膿の原因になることがあります。 しかし、細菌感染症に対する抵抗力が低下した入院患者などが感染した場合、特に手術後の患者は感染の危険性が高くなります。
ブドウ球菌はどこにいる?
黄色ブドウ球菌は人の手指、鼻前庭、咽頭などに常在し、また、動物では牛の乳房炎 から分離されます。 また、食品中では7%もの食塩が含まれている環境中でも増殖でき る能力を持っています。
黄色ブドウ球菌 どうなる?
黄色ブドウ球菌食中毒は、潜伏期間が比較的短く、食後30分~6 時間程度で、悪心、嘔吐、下痢などの症状がみられます。 黄色ブドウ球菌による食中毒では悪心・嘔吐は必発症状で、嘔吐回数は摂食した毒素量により異なります。
ブドウ球菌 何度で死ぬ?
最適の増殖温度は35~37℃であるが、増殖可能の温度範囲は6.6~45.5℃と幅が広い。 しかし、毒素産生は20℃以上で行われる。 耐塩性があって、7.5%の食塩培地に増殖する。 芽胞は作らないので、60℃で30~60分で死滅する。