アルコールの短時間での心臓への悪影響としては、まず心拍数増加に伴う心仕事量増加や拡張期短縮による心拍出量低下や冠血流量減少のために、患者さんによっては心不全や狭心症を誘発する危険性があります。 飲酒した日の深夜や早朝に冠攣縮性狭心症発作が起きる患者さんもいます。
心不全の飲酒量は?
1. 飲酒量と循環器疾患との関係 男性で約2ドリンク、女性で約1ドリンク(飲酒量の単位の項目を参照)の飲酒なら心臓関連死のリスクが20%減る。 約1~2ドリンクの飲酒なら保護的に働くが、それ以上の飲酒は心不全発症率を上昇させる。 なお、多量飲酒によってアルコール心筋症を呈していた場合、断酒が不可欠である。
アルコール 心筋症 なぜ?
アルコール性心筋症の病因に関しては、大量のアルコール摂取に伴う栄養障害(ビタミンB欠乏)、アルコール代謝産物によるアセトアルデヒドによる作用(交感神経活性化など)が考えられているが、不明な点が多い。
飲酒 動悸 なぜ?
アルコールとアセトアルデヒドには、血管を広げる作用があります。 血管が広がると血圧が下がり、脳が全身に血液を流そうとすることから脈拍が増加し、動悸がするとされます。
心房細動 アルコール なぜ?
心房細動が発症する原因の一つとして飲酒が知られています。 アルコールの摂取量が多くなると心房細動になりやすく、週に7杯程度の飲酒で心房細動のリスクが上昇すると報告されています(1杯はアルコール12g=5%のビールで240ml)。 つまり、350mlの缶ビールを毎日飲む人は、心房細動のリスクが高いということになります。
