野菜を塩漬けにすると浸透圧の働きで細胞から水分が出てきます。 この高い浸透圧が腐敗菌の活動を抑制し、保存性を高めます。 この野菜から水分が出てくることを原形質分離といい、野菜の細胞液の水分が浸出し腐敗菌も死滅するのです。
なぜ食べ物を塩漬けにしたり 干したりすると保存できるのか?
食品の貯蔵に塩漬け、砂糖漬けや薫製、日干しを利用するのは食品の水分の減少により腐敗微生物の生育を抑えるためです。 塩漬けや砂糖漬けでは食品の中の溶質(塩分、糖分など)濃度より食品の外の溶質濃度が高いため浸透圧が生じ、食品の中の水分が外に移動して食品内の水分が減少します。
肉 塩漬け 保存 なぜ?
塩蔵品に限らず、保存性を高めた食品のことを一般に保存食という。 塩漬けにより雑菌の繁殖が抑えられる理由は浸透圧(すなわち微生物の細胞から水分が失われる)による殺菌・制菌によるものと、細菌が利用しやすい自由水を食塩によって結合水にすることで水分活性を減らすことによる。
砂糖漬け なぜ腐らない?
砂糖や塩は、浸透圧によって腐敗菌の水分を奪う性質があるため、3つの要素のうち「水分」の供給を断つことによって腐敗菌の増殖を抑え、ものを腐りにくくすることができます。
塩漬け いつから?
塩漬けで食品を保存するようになったのはいつからか。 日本では正式に文献で確認できるのは、730年ごろ(天平年間)の木簡に野菜の塩漬けが登場している。 しかし、縄文時代には塩づくりが行われており、すでに塩蔵食品が作られていたのではないかと推察できる。 食品を保存する手段として冷蔵庫・冷凍庫がある。