野菜を塩漬けにすると浸透圧の働きで細胞から水分が出てきます。 この高い浸透圧が腐敗菌の活動を抑制し、保存性を高めます。 この野菜から水分が出てくることを原形質分離といい、野菜の細胞液の水分が浸出し腐敗菌も死滅するのです。 漬物は塩漬け以外にもさまざまな漬物がありますが、長期保存という観点では塩に勝るものはないようです。
漬物 いつまでもつ?
市販の漬物は賞味期限どれくらい? 市販の漬物は、商品によって違いますが30日〜180日であることが多いです。 市販されている漬物は密閉処理されているので、開封したら急激に劣化が進みます。 保存料の有無にもよりますが、3日程度を目安に食べてください。
砂糖漬け なぜ腐らない?
砂糖や塩は、浸透圧によって腐敗菌の水分を奪う性質があるため、3つの要素のうち「水分」の供給を断つことによって腐敗菌の増殖を抑え、ものを腐りにくくすることができます。
漬物 なぜ日持ちする?
塩には食品を脱水させる働きがあるため、食品を塩漬けすると水分が抜けて、細菌は活動できなくなる。 漬物には一夜漬けのようにすぐできるものから、数年かけて漬け込むものもある。 賞味期限に関していえば、塩をしっかり効かせて長期間漬け込むと長期保存できるが、塩分の少ない浅漬けは日持ちしない。
塩漬け肉 なぜ腐らない?
塩は素材の持つ水分を外に出す働きをするが、肉を腐らせる細菌やカビなどの微生物は水分がないと生きられない。 つまり、生ハムには水分がほとんどなく、腐敗の原因となる微生物が増殖できないため腐らない。 塩漬けをした後には、その塩を洗い流し、乾燥させて長期熟成の工程を得て、生ハムが作られる。