キツネの感染率は年によって変化していますが、平成4年までは全道平均で高い年でも20%台でした。 ところが、その後感染率は増加し、平成10年には過去最高の57.5%を記録しました。 このように、近年、キツネのエキノコックス感染率の高まりが認められています。
キタキツネはエキノコックスに感染する恐れがありますか?
しかし、加えてキタキツネの場合、 ヒトがエキノコックスという寄生虫に感染してしまう恐れがあるのです。 キタキツネは、エキノコックスという寄生虫の成虫が寄生する終宿主となります。 エキノコックスには、4種類あり、そのうちの多包条虫(たほうじょうちゅう)がキツネや犬を終宿主とし、キツネや犬の腸に寄生します。
エキノコックスは感染している可能性がありますか?
特に、エキノコックスが流行している、または発生している地域に住んだことがある場合に、野生のキツネや犬などの糞が土壌にある可能性があります。 血液検査を行い、エキノコックスに対する抗体が陽性であれば、感染している可能性があります。
キツネの感染予防は大切ですか?
感染予防については、このほかに、手洗い励行、山菜などの野生植物はよく洗い加熱するなどが有効です。 また、キツネが人間や人里に近寄らないよう、ゴミの適切な処理やキツネに餌付けしないなど、汚染を拡大させないことも大切です。
エキノコックスにかかったキツネを減らす方法はありますか?
現在、北海道ではエキノコックスの対策を目的とした、キツネの計画的な駆除は行われていません。 たしかに、駆除によってエキノコックスにかかったキツネの数を減らすことはとても難しいように思われます。 その代わりに行われているのが、キツネの体内の寄生虫だけを死滅させる「駆虫薬」の散布です。 プラジクアンテルという薬を、キツネが好む魚のすり身などと混ぜ合わせ、小さく切り分けます。 ちなみに、駆虫薬を切り分けるこの機械は、かまぼこの製造に用いる機械を応用しているそうです。 できあがった駆虫薬は、キツネの通る場所に撒きます。 複数の自治体で行った調査によれば、駆虫薬の散布後は、感染したキツネの割合が大きく低下し、その効果が認められています。
