インスリン抵抗性を引き起こす主たる原因は、内臓脂肪型肥満です。 内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪から放出されるアディポカインという物質の種類や量が変化してインスリンの働きを妨げるため、インスリン抵抗性に陥ると考えられています。
インスリン抵抗性 高いとどうなる?
インスリン抵抗性があると、筋や脂肪組織の糖取り込み能が低下し、肝臓では糖新生が抑えられなくなります。 その結果、血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となってしまいます。
インスリン抵抗性って何?
インスリン抵抗性:インスリンは十分な量が作られているけれども、効果を発揮できない状態。 運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になると、インスリンが働きにくくなります。 鍵であるインスリンがたくさんあっても、細胞のドアのたてつけが悪く、開けることができません。
インスリン抵抗性の求め方は?
インスリン抵抗性を評価するには、HOMA-Rという指標を用います。1HOMA-R=「空腹血糖値(mg/dl)」×「インスリン(μU/ml)」÷405.21.6以下 → 正常32.5以上 → インスリン抵抗性あり
インスリン抵抗性の改善方法は?
有酸素運動により筋肉への血流が増えると、ブドウ糖がどんどん細胞の中に取り込まれ、インスリンの効果が高まり、血糖値は低下します。 また、筋力トレーニングによって筋肉が増えることでも、インスリンの効果が高まり、血糖値は下がりやすくなります(これを、インスリン抵抗性の改善といいます)。