広東住血線虫はその名が示すように,1933年に中国広東省のネズミの肺動脈から見出され,命名されたものであるが,人体症例は,1945年に野村・林により,好酸球増多症を伴った脳膜炎を患って死亡し,解剖に処された15歳の台湾の少年の髄液内に本虫が見出されたのが最初である。
広東住血線虫 どうなる?
ヒトが感染するとどうなるの? 寄生虫がクモ膜下腔などに寄生して、好酸球性髄膜脳炎を起こすことがあります。 その場合、約1~2週間の潜伏期の後、激しい頭痛、発熱、知覚異常等の症状を示します。 一般に予後は良好ですが、まれに失明や知的障害といった後遺症を残すことがあり、2000年には日本で初めての死亡例も発生しています。
広東住血線虫の治療方法は?
治療 広東住血線虫(A. cantonensis)による髄膜炎は,鎮痛薬,コルチコステロイド,および中枢神経系の減圧を目的とする頻回の髄液除去により治療する。 駆虫薬による治療を行うと,寄生虫抗原が放出されるため,炎症反応が増強する可能性がある。 ほとんどの患者は自然に軽快し,完全に回復する。
広東住血線虫の読み方は?
カントン‐じゅうけつせんちゅう〔‐ヂユウケツセンチユウ〕【広東住血線虫】 広東住血線虫症の原因となる線虫。 体長はオスが20~25ミリ、メスが22~34ミリ。 成虫はネズミの肺動脈に寄生する。
広東住血線虫 どこにいる?
広東住血線虫は極東、東南ア ジア諸国、オーストラリア、太平洋諸島、アフリカ、インド、インド洋の島々、カリブ海の島々、北米などに広く分布しており、主として、感染ネズミが積み荷 などと ともに船舶によって運ばれることにより、分布が拡大する。
