何らかの原因で副甲状腺の働きが異常に亢進、すなわちPTHが過剰に分泌される状態になると、このホルモンが骨を溶かし、腸からの吸収や腎からの再吸収を促進するように働き、血液のカルシウム濃度を上昇、リン濃度を低下させます。
透析 副甲状腺機能亢進症 なぜ?
一般的に透析期間が長くなるにつれては発症頻度が高くなります。 腎機能が低下すると血液中のリン濃度の上昇やカルシウム濃度の低下、ビタミンDの活性化障害などが生じ、それらによって副甲状腺が刺激されて副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態が慢性的に続き、それに伴い副甲状腺の腫大が生じます。
腎不全 副甲状腺機能亢進症 なぜ?
慢性腎不全になると、腎臓でのリンの排泄およびビタミンD3の活性化ができなくなります。 また活性化ビタミンD3が低下すると、腸管からのカルシウムの吸収が低下します。 つまり、慢性腎不全の人は血液中のカルシウムが低下し、リンが上昇するわけですが、これらの状態は副甲状腺を刺激し、副甲状腺ホルモンの分泌を促します。
リン高値 なぜ?
リンの腎臓での排泄障害、過剰摂取や透析不足、経口リン降下薬の飲み忘れなどにより高リン血症が生じます。 高リン血症はカルシウムとリンとが結合し骨以外の様々な組織に沈着する、異所性石灰化を引き起こします。
副甲状腺機能亢進症 骨粗鬆症 なぜ?
症状に乏しい場合でも、原発性副甲状腺機能亢進症が長い間続くと、PTHは高カルシウム血症を招くだけでなく、骨からカルシウムを奪い骨の破壊が進みます。 その結果、骨密度が低下し骨粗鬆症となり、骨折する危険性が高くなります。
