脂質のとりすぎは、血液中の中性脂肪と悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールを増加させる一方で、善玉コレステロールであるHDL-コレステロールを減少させ、肥満や脂質異常症を引き起こします。 LDL-コレステロールが増えると血管にたまりやすくなり、動脈硬化につながります。
脂質を取らないとどうなるか?
エネルギー不足になる 脂質は、糖質と並ぶエネルギー源です。 糖質は1gあたり4Kcalに対し、脂質は1gあたり9Kcalのため、エネルギーを補給するのに効率的です。 そのため、脂質が極端に不足すると、エネルギー不足により体が十分に動かなくなってしまいます。 特に、高齢になってくると食事の量が減ります。
脂質が多い なぜ?
脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係しているといわれています。 特に、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の方はLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。
一日どれくらいまで脂質は取っていいのか?
脂質の理想的な摂取量は、総エネルギーの20~25%、成人では、1日50g程度が目安です。 これは、植物油やバターなど調理に使う油脂と、食品そのものに含まれている脂質を合わせた量です。 食品中の「見えない脂質」は意識されにくく、知らずに過剰摂取になりやすいので注意しましょう。
糖質 食べ過ぎたらどうなる?
もともと糖質はエネルギーとして利用されるものなので、有酸素運動によって摂りすぎた分を消費すれば良いのです。 余った糖質をそのままにしておくと、やがて中性脂肪に変化し、食べすぎた日から3日後に脂肪へ変化します。 その前に有酸素運動で糖質を消化しておけばチャラにできる、というわけですね。