小児の免疫 乳児は母体由来の胎盤通過可能な免疫グロブリン(IgG)により、生後6ヵ月頃まで伝染病に罹患することが少ないことが知られています。
母親からの免疫 いつまで?
赤ちゃんはお母さんのお腹にいる時に胎盤を通して免疫物質をもらいます。 生後6ヶ月くらいまではこの免疫物質が残っているため、風しんを含め多くのかぜから守ってくれます。 免疫が切れてくると予防接種が必要になります。
赤ちゃん 免疫力 いつから?
赤ちゃんは自然免疫、獲得免疫ともに未熟であり、自然免疫が発達し始めるのが1歳半頃と言われています。 獲得免疫は、一度ウイルスなどに感染し、病原体の情報を記憶することで抗体を作ることができます。
移行抗体 いつまで?
移行抗体は、母親から受動的に獲得した免疫であり、時間の経過とともに減少します。 移行抗体の半減期9.1日~14.27日と考えられており、早晩消失します。
初乳の免疫 いつまで?
日本では1歳から1歳5ヶ月ぐらいまでの間に卒乳する人が多く、赤ちゃんの免疫力も生後半年から1歳半頃まで最も低いため、1歳半頃まで母乳育児ができるとよいでしょう。 ただし、WHO(世界保健機関)は2歳以上まで適切な食事と合わせて授乳することを推奨しています。