MCHが低くなる原因として、鉄分不足が考えられます。MCHが低い貧血は小球性低色素性貧血に分類され、MCVやMCHCの項目と併せて総合的に判断します。
MCH低いなぜ?
MCVが小さく、MCHが低い場合は、鉄欠乏性貧血(胃腸からの慢性的出血、痔出血、子宮筋腫などに伴う月経過多、胃切除に伴う鉄吸収障害、食事量減少に伴う鉄摂取低下などが原因として考えられる)を考えます。
MCHの求め方は?
平均赤血球血色素量(MCH):赤血球1個に含まれる平均ヘモグロビンの量を絶対値であらわしたもので、ヘモグロビンの濃さを意味します。 計算方法はヘモグロビン÷赤血球数(百万の単位)×10で、正常値は27~32μμgです。
MCHCが低いとどうなる?
MCHCが低値となる原因として、血液内の赤血球の酸素運搬を担う正常なヘモグロビンの量が減少していることが考えられます。 全身への酸素の運搬が不足することにより息切れやめまいなどの貧血症状を起こしやすくなります。
MCHの検査目的は?
赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリットの検査データから、赤血球の平均的な大きさ(MCV)、赤血球1個あたりの平均ヘモグロビン量(MCH)、赤血球中の平均ヘモグロビン濃度(MCHC)を算出します。 その数値から、どんな種類の貧血が疑われるかを判断しています。