私たちは、コオロギの報酬学習にはオクトパミン作動性ニューロンが、罰学習にはドーパミン作動性ニューロンが関わることを明らかにしました。昆虫の脳には、さまざまな間隔 .
昆虫の脳はどのような特徴を持ちますか?
脳は自分の周りの変化を感じ、次の行動をする指示を出す働きを持ちます。 さらに言えば、脳からの情報を受け取り、体を実際に動かすそれぞれの神経にも答えがあるようです。 では、そのような昆虫の脳は、どのような特徴を持ち、どのようなところが人間と同じまたは違うのでしょうか。
昆虫は頭部に神経の塊りを持っていますか?
対して昆虫は頭部に脳を持つと同時に、胸や腹などにいくつかの神経の塊りを持ちます。 人間とは異なり、これらが体を動かすのに大きな役割を持っています。 つまり、これら胸や腹にある神経の塊りが素早く動く鍵を握っているようです。 これら神経の塊りは、脳に頼らずに、翅(はね)や脚の動きコントロールする働きを持っています。 みなさんの中でも、昆虫が頭を切り落とされても、翅や脚が動いているのを見たことがある人がいるのではないでしょうか。 これは、このもうひとつの脳が翅や脚をコントロールする働きを持っていることの証になります。 これら神経の塊りによって、昆虫の素早い動きが可能になっているようです。 ではサイズが大きく違う両者の脳ですが、お互いが共通するところはあるのでしょうか?
昆虫と人間は記憶の主な働きを持っていますか?
昆虫でも人間でも、脳のある一部分が記憶の主な働きを持っています。 また昆虫ではキノコ、人間ではタツノオトシゴというように、両方とも生き物に似た部分が記憶に主に関わっています。 (キノコ体を冷却して働かないようにした実験では、記憶がうまくできないようになったようです。 別の記事「 昆虫は学習したり、記憶したりできるのか? 」をご覧ください。 ) もちろん大きく異なる点もあげられます。 その最たるものは、ニューロンの数。 これは、やはり人間の方が圧倒的に多くなっています。 人間が1000億個以上とされるのに対して、ミツバチは100万個ていど。 その差は10万倍。 昆虫のなかではニューロンが多いというミツバチでさえ、人間と比べると大きく差が開いています。
昆虫は子供を中心に人気の高い虫として知られていますか?
その中でも昆虫は子供を中心に人気の高い虫として知られ、特に夏の暑い時期に出てくるカブトムシやクワガタなどの甲虫はもはや風物詩と言っていい存在だと言えるでしょう。