肝臓の機能が低下すると、ビリルビンと呼ばれる黄色い色素が代謝できずに血中で増加します。 血清ビリルビン値が増加すると白目や皮膚が黄色に染色されます。 ビリルビンは皮膚の末梢神経を刺激するため、強いかゆみを生じる場合があります。
肝疾患 掻痒感 なぜ?
肝疾患のかゆみの原因は、体内にあるオピオイド(モルヒネと類似した物質)によるかゆみ誘発系とかゆみ抑制系のバランスの乱れ。 ナルフラフィン塩酸塩は2015年5月に使用が承認された薬剤で、皮膚や脳の中で活性化した2種類のオピオイド物質のバランスを元に戻して、かゆみを抑える働きがあります。
ビリルビン 掻痒感 なぜ?
高橋:肝臓で代謝をうける血中ビリルビンが、肝疾患により胆管が破壊されて胆汁として排泄されず血液中に逆流し、皮膚の表皮と真皮の境界部にあるC線維神経終末を刺激してかゆみを引き起こすことがよく知られています。
肝臓が悪いと痒くなりますか?
また、虎ノ門病院(東京都港区)肝臓内科の熊田博光分院長の調査では、肝臓病患者342人のうち痒みがある割合は原発性胆汁性肝硬変(54.5%)や肝臓がん(43.2%)で特に高かったが、C型肝炎やアルコール性肝炎でも30%を超え、肝臓病全体では35.7%を占めていた(表)。
痒みはなぜ起こるのか?
かゆみは、「引っ掻きたくなるような不快な感覚」と定義されますが、実は、かゆみは体(カラダ)を守る防衛反応のひとつなのです。 皮膚に異物が付いた際に、かゆみを感じることによって、異常が起きている場所を私たちに知らせ、その異物を掻いて取り除こうとする行動を起こすことから、かゆみは一種の生体防御反応であると考えられています。
