中間宿主であるネズミ類やブタ、そしてヒトなどの体内ではエキノコックスは幼虫のままでとどまり、親虫になることはありません。 したがって、卵を作ることもないので、ヒトやこれらの動物からヒトへ感染することはありません。
エキノコックス 感染するとどうなる?
症状 感染しても、5~10年は無症状で自覚症状はありません。 その後、嚢胞が大きくなるにつれて、肝臓内の胆管や血管が塞がれ、肝機能障害が進みます。 末期には重度の肝機能不全となり、発育中の嚢胞の一部が破れ、多包条虫が血流に乗って肺や脳、骨髄など、さまざまな臓器に転移します。
エキノコックス どうやってうつる?
日本では、北海道のキタキツネが主な感染源で、糞虫にエキノコックスの虫卵を排出され、人はその虫卵が手指、食物、水などを介して口から入ることで感染します。 また、北海道で放し飼いをして感染した犬もキタキツネ同様に感染源になります。
エキノコックス何度で死ぬ?
野山の果実や山菜などを口にする 場合は、良く洗うか十分熱を加え てから食べましょう。 エキノコックスの卵はマイナス 20度くらいの低温では死にませ んが、熱には弱く、煮沸すれば確 実にこの卵を殺すことができま す。 (卵は100度で1分間の加熱で 死滅します。)
エキノコックス 何度?
糞便内の虫卵殺滅法としては 70℃で一晩(12 時間)処理が確実である。 エキノコックス の虫卵は低温に対して抵抗性が強く−20℃くらいでも死滅しない。 (ただし、-83℃で は 48 時間、-196℃では 20 時間処理で死滅することが確かめられている。)