「だし」の代表的な素材である「昆布」と「かつお」の歴史は古く、700年ごろ(奈良-飛鳥時代)にはその名前が文献に登場しており、当時より重宝されていたことがうかがえます。 ただ、「だし」という意味の言葉が文献に登場するのは、それよりはだいぶ遅く、江戸時代(1603年~)に入ってからです。
出汁をとる いつから?
縄文時代、人類は縄文土器を作り出し、火を使うことを覚えるようになります。 すると、人類は木の実や果物、きのこや魚、貝や獲物の肉など、様々な食材を土器で柔らかく煮て食べることを覚えました。 その課程で、様々な食材の煮出し汁が、食べ物を美味しくすると気づき、煮出し汁、すなわちだし汁という概念が生まれたと言われています。
出汁の由来は?
だしという言葉が出てくるのは、室町時代。 本来は精進料理からです。 だしの始まりは、昆布とか椎茸、かんぴょう、搗栗(かちぐり)、干し大根、干しかぶらといった植物性のものからとった。 かんぴょうや搗栗、干し大根、干しかぶらは、うま味というより甘味。
日本 出汁 いつから?
現代の「だし」に相当するものが最初に登場するのは次の資料です。 室町時代に始まったとされる日本料理の流派、大草流の相伝書として、『群書類従』に収録されている料理書で、室町時代の後期の資料と推定されています。 料理をはじめ、魚鳥の取扱い、飲食の作法について紹介しています。
昆布だしの発祥は?
昆布だしの起源と歴史 古くは『続日本紀』に715年蝦夷から朝廷に蝦布(えびすめ)を献上したという記述があり、これが昆布であると考えられています。 料理の世界で、昆布がだしとして活躍するのは鎌倉時代、仏教の伝搬を待つ事になります。