ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌で、熱に強い芽胞を形成します。 ボツリヌス菌の芽胞は、低酸素状態に置かれると発芽・増殖が起こり、毒素が産生されます。 この毒素は、現在知られている自然界の毒素の中では最強の毒力があるといわれ、A~Gまでの型に分類されています。
ボツリヌス菌 何に入ってる?
ボツリヌス菌は酸素のない(少ない)状態で増殖する偏性嫌気性であり、嫌気状態で増菌する際に毒素を産生するため、真空状態の食品(缶詰、瓶詰(特に自家製)、レトルトパウチ食品によく似た容器包装詰め食品)が原因食材となることが多いです。
ボツリヌス菌 どうなる?
症状は、便秘が数日間続き、全身の筋力低下、脱力状態、哺乳力の低下、泣き声が小さくなる、特に、顔面は無表情となり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなるといった症状を引き起こすことがあります。 ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
ボツリヌス菌 何人殺せる?
で、ボツリヌス毒素は、サリンの実に二十万分の一の0.00006 mg(一億分の六グラム)で人間一人を殺すことが出来る。 計算上、500 gのボツリヌス毒素があれば全人類を確実に殺すことができる。
ボツリヌス毒素 なぜ?
食品に混入していたボツリヌス菌の芽胞が発芽して食品内で増え、増えたボツリヌス菌が食品内でボツリヌス毒素を作り、そのボツリヌス毒素を食品とともに食べることで、ボツリヌス食中毒は引き起こされます。