通常、エネルギーの消費が大きくなり、飢餓状態になると、体力を温存するためセーブモードがかかり、エネルギーの消費が抑えられます。 しかし、がんがあると、飢餓状態になってもセーブモードがかからず、大量のエネルギーが消費され続けます。 この状態を放置しておくと、あっという間に、栄養障害が進み、やせ細ってしまいます。
癌になると痩せるのはなぜ?
がん細胞が過剰に炎症性サイトカインを放出すると、体全体に炎症が広がり、代謝機能が衰えて栄養の利用効率が悪化します。 さらに、体内のたんぱく質を分解する酵素の働きを促進させるため、全身の筋肉が落ちてしまい、痩せが起こると考えられています。
癌 食欲不振 なぜ?
がん患者の食欲不振の主な機序は,腫瘍,あるいは免疫応答として免疫細胞から 産生される炎症性サイトカインが視床下部の摂食促進作用を有するニューロペプチ ド Y の作用を阻害することである。 また,胃で産生されるホルモンであるグレリン* は食欲亢進作用を有する。
なぜ低栄養になるのか?
低栄養はそれらの側面の1つないし複数により、食欲低下や食事摂取量の減少、栄養が偏った食事に繋がることによって起こると考えられます。 食事量が減れば体力も減少するため、活動量も減りさらに食欲低下となり低栄養を招きます。
抗がん剤 体力低下 なぜ?
治療中、治療後に、体力低下やだるさを訴える患者さんは半数以上、なかには7割以上という報告もみられます。 その原因には、副作用症状など治療による体への負担、また治療によって活動量が少なくなったことによる筋力低下、不安や心配事といったこころの面など、いろいろなことが関係しています。
