肥料としては、当然目的とする肥料成分が含まれていなければなりません。 このような成分を肥料の主成分といいます。 窒素・リン・カリウムの三要素、カルシウム(石灰)、マグネシウム(苦土)、ケイ素、マンガン、ホウ素が日本では主成分となっています。
肥料にはどんな種類があるか?
A5: 肥料には3要素の内、特定の養分が主体の単肥と、複数の養分が含まれている複合肥料に分けられます。 特定の養分が不足したときには単肥を使用しますが、使用量を間違うと逆効果になることが多いため、複合肥料の中でその植物にとっての不足養分が多く入っている肥料を使用するのが無難です。
化学肥料 何から?
化学肥料は、19世紀に海鳥の糞化石であるグアノ(P)、チリ硝石(N)、カリ塩(K)の利用から始まりました。 19世紀中ごろに過リン酸石灰が英国で開発され、日本でも明治21年に国産化されました。 グアノが難溶性に対して、過リン酸石灰は水溶性のためリン肥料としての効果が大きい特徴があります。
肥料を使うとどうなる?
先ほども説明したように、化学肥料を使うことで生態系を崩す危険性があります。 また、化学肥料は水に溶けやすいため、雨が降ったときに地下水や河川に流れてしまうことも。 植物が吸収できなかった成分が河川に流れ出ることで、環境汚染に繋がります。 また、食物に残った成分で人に影響を与えてしまうことも。