低血糖に対する体の最初の反応は、副腎からアドレナリンを放出することです。 ホルモンの1つであるアドレナリンの刺激によって蓄積されているブドウ糖が放出されますが、同時に発汗、神経過敏、ふるえ、失神、動悸、空腹感などの不安発作に似た症状が起こります。
低血糖になるのはなぜ?
重症低血糖が起こる原因は、「食事の量(または炭水化物の量)が少ない」、「食事の時間の遅れ」、「薬の種類や量の誤り」、「シックデイ※1」 、「アルコールの飲みすぎ」などが大半を占めています。
低血糖になるとどんな症状がでるの?
低血糖の典型的な症状は、強い空腹感などの副交感刺激症状、冷や汗やふるえ、動悸などの交感神経刺激症状、眼のかすみや眠気(生あくび)などの中枢神経症状です。 重症になると、脳のブドウ糖が枯渇し、意識がもうろうとなり、異常な行動やけいれんなどがでて、昏睡に陥ります。
血糖値が低くなるとどうなる?
低血糖とは血糖値が正常範囲以下にまで下がった状態のことをいい、冷や汗、動悸、意識障害、けいれん、手足の震えなどの症状があらわれます。 低血糖は最初に症状が起きた時にきちんと対処すれば、回復します。 したがって、低血糖を恐れるあまり自分の判断で薬の量を調整したり、中止したりしないようにしましょう。
低血糖 危険 なぜ?
低血糖があることによって、不整脈、狭心症、心筋梗塞などの病気が誘発される、あるいは悪化することが報告されています。 低血糖により、認知機能が低下することが報告されています。 血糖値を記録し、低血糖になりやすい時間や原因を把握することで、次の低血糖を予防することができます。