アニサキスアレルギーはアニサキスを抗原(アレルゲン)として生じるアレルギーのことです。 虫体が死んだ状態の魚介類(凍結保存あるいは加熱調理)の摂取により食物アレルギーと同様の機序で起きる場合の2通りが考えられます。 つまり生きたアニサキスだけでなく、アニサキスの死骸でもアレルギー反応が出るということです。
アニサキスアレルギーは魚介類に反応しますか?
アニサキスアレルギーはアニサキスのタンパク質に抗体が反応する ため、患者は「アニサキス(のタンパク質)を含んでいる可能性のある魚介類」および「アニサキス(のタンパク質)を含む可能性のある魚介類の加工食品」すべてに注意を払わなくてはいけません。 すなわち、生きて蠢いているアニサキスが目の前にいなくとも、その亡骸(なきがら)やカケラがアレルゲンとなり、アニサキスアレルギーの患者に襲いかかります。
アニサキスアレルゲンは、アレルギー反応で激痛になるのですか?
「激痛」は、アニサキスアレルゲンにすでに感作をされた患者が、生きた虫体の侵入を受け、「緩和型の痛み」プラス「アレルギー反応」で「激烈な痛み」になるという機構と理解される。 胃(あるいは腸)粘膜直下の肥満細胞からのアレルギーメディエーターの放出があり、胃・腸の運動を支配する平滑筋が一斉にかつ最大限に運動し、結果、痛み止めでも緩和しない、医院に駆け込まざるを得ない経験を味わうことになる。
緩和型アニサキス症にはアレルギー反応があるのですか?
このうちの劇症型アニサキス症に、アレルギー反応が関与しているというのが現在の認識になる。 緩和型の比較的穏やかな腹痛は、虫体の胃(あるいは腸)壁への貫入で発生するもので、無症状で、あるいは、痛みはあったものの治療を受けるほどでなく、人間ドック等の内視鏡検査で偶然虫体が発見される場合も含む 13) 。
アニサキスアレルギーの原因となるタンパク質はどれですか?
アレルゲンとなるアニサキスのタンパク質は、20種類弱と言われています。 患者さん個々で、アレルギーの原因となっている感作されたアレルゲンの種類は異なっており、それらを保険診療で一人ひとり調べることはできません。 アレルギーになった時に、「魚からアニサキス(虫そのもの)を取り除けば食べてもいいのでは? 」くらいに思っていたのですが……。 お医者さんに、「魚体にアニサキスの虫体が見られなくても、体液などが残っている可能性があるから、魚介類は食べてはいけない」と言われて、当時の私は絶望してしまいました。 そこがアニサキスアレルギーのつらいところですよね。 アニサキスアレルギーの厄介な点は、すべての魚介類に注意する必要があることだと話す鈴木先生。
